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ヨムヨムエブリデイ

続きを読みたい

9月が始まる。今『アンダードッグス』で評判の長浦京のひとつ前の長編『マーダーズ』を読んでいる。決して好きなストーリーではないのだけれども、続きが気になって気になって仕方がない。もうとにかく早く続きを読みたい! 朝の通勤時に少し読んで名残惜しくページを閉じ、あー早く続きを読みてえと待ち望みながら迎えた昼休みに少し続きを読んで後ろ髪を引かれる思いで午後の仕事に戻り、やっと退勤だ。残り100ページを切り、ええっ、これどーなるの?とやめられず、コーヒーショップに駆け込み、アイスコーヒーとホットドッグ片手に、最後まで読んでしまった。ラストのアクション盛りすぎじゃないですか。ふう疲れた。

近頃エンタメ熱が再燃している。角田光代『私のなかの彼女』(新潮文庫)に付いている津村記久子の解説の出だしがこれ。

 ものすごくおもしろかった。毎日この時間と決めている本を読む時間が、いつも待ち遠しかった。(p.389)

ですよねですよね。待ち遠しくてたまらないですよね。待ち遠しい時間も読書の楽しみのうち。

帰って、夕飯、入浴を済ませ、さあ次は何を読もう。ここらでちょっとクールダウンするために、エッセイや短編的なものを。小野正嗣『踏み跡にたたずんで』(毎日新聞出版)と村田沙耶香『丸の内魔法少女ラクリーナ』(KADOKAWAを)選ぶ。