久しぶりに青空がのぞき、洗濯物を外に干す。
今週は誕生日があり賞与もでた。本を買い、鰻重とケーキを食べたら満ち足りて、これ以上のいいことはないわーと思った。
今回の芥川賞直木賞も津田淳子さんが本文用紙銘柄から受賞作を予想していた。本文用紙の銘柄を明記してくれるのが毎回楽しみ。直木賞のほうは、
『雲を紡ぐ』→オペラクリームHO(日本製紙)
『じんかん』→ソリスト(N)(中越パルプ工業)
『能楽ものがたり 稚児桜』→OKプリンセス(王子製紙)
『銀花の蔵』→アルトクリームマックス(日本製紙)
『少年と犬』→嵩高書籍用紙55A(三菱製紙)
芥川賞のほうは、単行本になっているものが『赤い砂を蹴る』→ソリスト(N)(中越パルプ工業)、『破局』→オペラホワイトマックス(日本製紙)の2冊
これが嵩高書籍用紙55Aなのか!へー、これがOKプリンセス!と確認しながら本屋を回遊するのが楽しくてたまらない。柴崎友香が小説の登場人物に「興味のあるものって、区別がつくようになってくるでしょう」と言わせているのだけど、まあ考えてみればあたりまえのことなのだが、名言だと思っている。興味がないときには、ただの紙だったのに、いっちょまえにソリスト!とか言ってる。やたら人数の多いアイドルグループなども、興味を持つと何十人も区別がつくようになるのだから不思議だ。反対に、昔バリバリ区別がついていたものが、興味をなくしたとたんに再び区別がつかなくなることも多い。
今村夏子『木になった亜沙』を読んだ。職場でよくチョコレートやクッキーなどのおやつをもらうのだが、たまにはお返しをと思って渡したお菓子が食べられずにいつまでも机の上に放置されているのを見るときのやるせなさを思い出し、苦しかった。