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ヨムヨムエブリデイ

ブルーハワイ

土曜は出勤なので三連休とはいかないけれども、昨日休みで明日また休みで気分があがる。
昨日は春分の日。快晴で暖かく、いかにもザ・春の祝日というのどかな一日だった。先週のホワイトデーには雪が降っていたのにね。布団を干し、ベランダに折りたたみ椅子を出し(今年初)、「カルテット」の別府君たちをマネしてサッポロ一番を食べた。おいしー。コーヒーを飲み、おはぎをつまみ、本を読んだ。青山七恵『ブルーハワイ』(河出書房新社)。この間読んだ『私の家』がよかったので他のも読みたいと手に取った。これもよかった。芥川賞の『ひとり日和』を読んで以来だから、10年以上の空白期間があったことになる。こういう場合、刊行順に読んでいくのがベストなのだろうけど、なにしろ数が多いので、気になるものからぼちぼち読んでいこうと思っている。ずぶずぶハマりまくるという感じではないのだが、不思議と他のも読んでみたくなる。他のも読みたいときは、かなり気に入っているらしい。次は、友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』に登場してずっと読みたかった『わたしの彼氏』を。

朝日だけ土曜日の書評欄にはやっと慣れてきたが、なかでも一番身近な、というか唯一興味深く読めるのが「文庫この新刊!」のコーナーで、特に山田航、堀部篤史、辛島デイヴィッドの週は楽しみにしている。文庫だとちょっと気になるってだけでも気軽に買えるのがいい。瀬戸内寂聴の『求愛』などはこの欄で見かけなかったら絶対読まなかったと思う。今週の担当の山田航につられて、pha『どこでもいいからどこかへ行きたい』(幻冬舎文庫)を買った。これは『ひきこもらない』を改題し、再構成したもののよう。仕事の帰りに食材などを買い、そのあと文庫本を一冊買ってぱらぱらしながら帰るのは気分がよくて、次の日休みときたら、もう怖いものなし。