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パーカーのフード

カーテン越しに明るい日差しを感じる暖かい日。週日の蓄積した疲れが抜けきらず、日曜日は電池切れでぐったりして布団から出られない。怠け者だからそれはそれでいいのだが、動けるのに動かないというのと、動きたいけど動けないというのとは全然ちがう。動けるのに動かないのは、自分が何かを操っている気がするが、動きたいけど動けないのは、得体のしれない何かから牛耳られている感がある。寝ころんだまま、本を読んだり、録画のたまったのを見たりしていたら、もう夕方。

片山令子『惑星』(港の人)を読んだ。巻末に著者のポートレート数枚が掲載されているのだが、「1984年頃、井の頭公園にて」というキャプションの付いた写真が目に留まる。パーカーのフードをかぶった、ちょっと気取った感じの写真。全然詳しくないのだけど、パーカーのフードをかぶるといったら、なんかエミネム?とかそのあたりの人がやっていたイメージが強いが、1984年、35年くらい前にすでに普及していたのか。新しめのところでは(といっても5年前)、映画『監視者たち』のハン・ヒョジュのパーカーのフードかぶりコーデがよかった。この本の注目点はそこかよ!他にあるでしょと思うも、片山令子『惑星』=パーカーのフードでインプットされてしまった。細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖。
「たとえば、すっかり忘れた頃、もたらされる誠実な返信。わたしは、そんな何気ない出来事こそ、人生の結晶だと思っている」(p.198)

週末に開催された本屋博のトークイベントの進行役として登場する蔦屋書店の北村さんを見に行きたかったのだけど、仕事で行けず。北村さん、活躍されているようでうれしい。リニューアルした「暮しの手帖」の目利きの本屋さんに聞いてみたのコーナーにもでていて、自己紹介で、好きな作家にチェーホフ山田稔藤沢周平を並べているところとか、ちょっと頑固そうなところとか、ああ、変わってないなと思った。