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ヨムヨムエブリデイ

窮屈

気持ちのいい秋晴れの一日。この日本シリーズのころが一年で一番好きな季節。五月ぐらいにも同じような日があるが、新緑のムンムンする感じを持て余すので、秋がいい。洗濯物や毛布を干してから、予約した美容院へ髪を切りに。立ち読みでパラパラ読んでいたCREAの11月号があったのでじっくり読む。101人の本と音楽とコーヒー。あ、またこの手の特集かーって思うけど、それぞれが挙げているものが興味深くてつい読みふけってしまった。若林が「物事が都合よく進まない本を読むと気持ちが緩みます」とレイモンド・カーヴァーの『大聖堂』を選んでいる。小西康陽芥川比呂志を。

頭がさっぱりしていい気分でぶらぶら歩いていたら、とんかつを食べたくなりヒレかつ定食を注文する。おいしー。千切りキャベツもりもり。本屋を経由して、コーヒー休憩。小澤實『名句の所以 近現代俳句をじっくり読む』(毎日新聞出版)をじっくり読む。300句の鑑賞が収められているので、気になった句からランダムに読んでいってもよさそうなものだが、どんな本も最初のページから順番に読まないと気が済まない。この間読んだ『本の虫の本』(創元社)なんか、それこそどこから読んでも自由な感じで、しかもそれぞれのページの小口部分にはその文章に呼応する別の箇所の一文とページ数を載せるという凝った造りで、そうなると最初から順番に読みつつ他のページも確認せずにはいられないので、もう目まぐるしいったらなかった。なんて窮屈な性分なんだ、もっと自由に楽しめばいいのにと思うも、どうしようもない。

陽が高いうちに帰宅し、菊花賞、昼風呂。夕飯(たぶんラスト秋刀魚)を食べながら村上RADIOを聴く。猫山さんが登場したり、坂本美雨におでこを触らせたり、なんか鼻につくギリギリのラインだったけど、次があればまた聴いちゃうんだろう。窓を閉めきるようになって、ラジオやテレビの音がクリアに聞こえる。