史上最大の読書灯

太陽が読書灯

金曜日あたりから青空がもどってきた。春はもうすぐそこに。仕事が昼で終わり、ハワイアンバーガー(一応ぜんぶ制覇するつもり)をテイクアウトしてやわらかな陽射しを浴びながら食べる。677kcalだって。そのあとコーヒーを啜りながら『鳥を探しに』を読んだ。新潮文庫の100冊(1993年版)のコピーに「青空は、史上最大の読書灯である。」というのがあったが、きょうはまさにそんな感じ。
『鳥を探しに』はやっと五分の四を過ぎ、あとちょっとになった。ハイウェイをぶっ飛ばすような爽快な読書もいいけど、これはやたら信号が多い一般道をちんたらちんたら走るように読み進めている。対馬やベルリンやアラスカを行ったりきたりしながら。
朝日新聞の「ブックサーフィン」でギタリストの村治佳織さんが「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」という一文で始まる須賀敦子の『ユルスナールの靴』をおすすめの一冊にあげていた。
《幸い私の場合はギターが〈靴〉になりましたが、何かと「自分の靴探し」を迫られる10代の背中を押してくれる一冊ではないでしょうか》
とのことだが、さらりと「私の場合はギターが〈靴〉になりました」と断言できるのがすばらしい。どうせ私はきゅうくつだったりぶかぶかだったりデザインが気に入らなかったりする靴をずーっと履いていかなきゃいけないんでしょと思ってしまう。最近仕事で気のふさぐことが多くてやけっぱちになっているのだ。
ようやく『sumus 13』を入手。もったいなくてまだ読めません。ブックオフ田中小実昌『バスにのって』(青土社)と耕治人『一条の光・天井から降る哀しい音』(講談社文芸文庫)を105円で。なんか帰りのカバンが重くて重くてたまらない。今欲しいのは靴より鞄だな。